「パートナーがいれば友達は後回し」で本当に大丈夫?

仕事に追われ、プライベートの予定が詰まってくると、真っ先にカレンダーから削られるのは「友人との約束」ではないでしょうか。「家族やパートナーがいるから、わざわざ友人に連絡しなくても大丈夫」――そう思ってしまう瞬間は誰にでもあります。 しかし、人間関係の研究において近年注目されているのが、大人同士の「友情の連帯(Friend Solidarity)」です。従来は親子や親族間で論じられることの多かった連帯の概念ですが、危機的なストレス下において、友人との支え合いがどのようにメンタルヘルスを守るのかを探る研究が進められています。 友人との連帯が果たす独自の役割 パンデミックのような予期せぬ困難に直面したとき、交際相手の有無にかかわらず、友人との間で感情的な支えや連絡を取り合っていた人たちには、心理的な安定が見られる傾向が報告されています。 どれほど親密なパートナーであっても、一人の人間が相手のすべての感情的ニーズや多面的な自己を満たすことには無理があります。友人との連帯は、パートナーシップとはまた異なる視点、気晴らし、そして「誰かと社会的に手を取り合っている」という実感をもたらしてくれます。 もちろん、これは観察データに基づく関連性の指摘であり、友人と連絡さえ取ればあらゆるメンタル不調が解決するという因果関係を示すものではありません。しかし、日々の人間関係のポートフォリオを単一の相手に依存させすぎないことの重要性を物語っています。 今日からできる小さな一歩 大人の友情を維持するために、何時間も長電話をしたり頻繁に飲み会を開く必要はありません。 しばらく連絡していなかった友人に「ふと思い出したよ、元気?」とメッセージを送る 相手の近況を詮索せず、ただ気にかけているサインを届ける そんな日常のわずかなやり取りの積み重ねが、いざというときに互いを支え合うセーフティネットを編み直してくれます。今日、あなたの頭にふと浮かんだその友人に、一言声をかけてみませんか? 出典: https://doi.org/10.1177/02654075261456064

8月 18, 2026 · 鈴木友博